オタクは現代の穢多非人なので

 人間、昔っからそうなんですが、「自分より下と定められていてどれだけ偏見と理不尽をぶつけても許される人種」を必要とするんですよね。

 なぜかというと普通に生きているつもりの自分は普通に生きているだけのはずなのに偏見や理不尽にさらされており、それを更に下に投げて鬱憤をはらさなければ自分が「普通に生きている」事の実感を得られないからです。これはフラットである自分に降りかかる理不尽はもっと下流に大きな波にして流さないと平穏ではいられない人間の心理からくる考えです。これはもう人間のサガなのでそうであるという部分は認めないと話になりません。

 その上で、昔は穢多非人を「人の下」においたわけなんですが、今はそれではいけない、という事になっているので、見た目がキモくマジョリティであると認定される男性に多く叩いてもおとなしく叩かれてくれる傾向の強い、いわゆる「オタク」を叩きたがる傾向にあるのです。

 そもそも論でいうとエロ本が駄目でananのセックス特集はオーケーというのは性差別そのものですし、ちゃんと声をあげていかないと叩くビートは激しさを増すばかりなので「叩いていい人種」という構造が確定する前にオタクも声をあげていかないといけないですよね。

 まあもちろん一番駄目なのは「キモい」で思考停止して叩く人間が一番悪く、死後ではなく生きているいま時点で磔刑に処されて石を投げられるべきなんですが、彼ら彼女らは石を投げる側の自認なので一回手酷く(合法の範囲で)やり返してやらなければならないと思います。

 黙って叩かれるのも問題なんですが、叩く方は叩いている認識すらない状態なので、まさに「啓蒙」は必要だと思います。叩く側に。

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如月翔也

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。


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