目に入らない権利などない

 世の中脳みそを他人に預けるのが好きな人が大勢いて、「誰かに任せておけば私は嫌なものを見ないで済む」という考え方をするのです。

 大間違いです。

 好きか嫌いかは見ないとわからないので予め嫌いなものをフィルタする方法は原則としてないのです。

 嫌だったら「見なかった事にする」のが正しい対応方法で、嫌なものを潰して存在をなくそうというのは無理です。

 例えばヴィーガンの人から見たら肉なんて見たくないでしょう。しかしヴィーガンではない我々は肉を必要とするので、ヴィーガンの主張に沿って世の中から肉をなくすわけにはいきません。同じです。ロリもペドも架空の存在であれば許されるもので、見たくないなら見なければ良い、人に見せたくなければ自分が宣伝に加担しなければ良い、人が見るかどうかの自由を握ろうとしてはいけないのです。

 このあたりわかっていない人が多くて、「見ないで済む権利」などと言い始めるんですが、「見る権利」がある以上「見ないで済む権利」など存在しないのです。両方が成立せず、「知る権利」が保証されている以上「見ないで済む権利」は成立の余地がありません。

 誰かに任せておかないで自分で見て判断して、それ以降「その方面を見るかどうか」を決めればいいだけの話なので、自分の権利は自分でちゃんと行使して考えていきましょう。

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如月翔也

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。