地頭が良い、という話はないのです

 世の中学歴がない人で「でも俺って地頭がいいからさ」と言う人がいるんですが、人に地頭の良いも悪いもありません。

 理解できる事は時間がかかるかも知れませんが理解できますし、その人にとって理解できない事はどれだけ時間がかかっても理解が出来ないので、速度の早い遅いは頭の良し悪しではないですし、理解できる範囲の広い狭いも頭の良し悪しではないのです。

 大事なのは表面上の理解をして「俺って頭が良いからさ」と吹聴する事ではなく、理解できない事に対して腰を据えて考える、想像する、整理する態度であって、結果的に理解できなかったとしても理解しようとする努力を行った事が大事で、本質は理解できなくてもどこか一部理解できる部分があるはずなので、そこを拾っていって相手を理解しようとする事が大事なのです。

 私は基本的に愚鈍なので地頭が良い系の人には小馬鹿にされるんですが、人を小馬鹿にする姿勢そのものが人生に対して真摯ではない証明なので、私は人を小馬鹿にしなければ証明出来ないのであれば地頭が良くなくていいです。

 まあ思想系のブログを書いているので「本当は自分が頭いいと思ってるんだろ?」という話もありますが、私は自分で考えて思った事を人に投げかける事で誰かの反応を貰ったり、誰かの考えをブーストできたり、誰かの失敗を未然に防げればいいなと思って共有しているだけなので、別に自分が頭いいとは思ってないです。

 それよりも「地頭」という言葉を使って学歴コンプレックスを隠す態度の方が私は嫌ですし、学歴と理解力は単純な相関はしないので別に言い訳する必要はないと思います。

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如月翔也

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。