遡れないほどの過去を責めてはならないのは

 Black Live Matterの暴徒化についてもそうなんですが、基本的に良くない過去があったとしても、「該当者」が生存していないほど過去をさかのぼって責めるのは良くないのです。というか遡れないほどの過去を責めてはならないのです。

 なぜかと言うと、例えば今私達が良識に従って善良に生きているとするじゃないですか。でもこれが100年後になったらどこかしらアウトになっている行動があると思うんですよ。そして100年後に「100年前の人々は邪悪だった」と言われる訳です。

 でも、おかしいじゃないですか?今真面目に善良に生きていて、将来のモラルに適合はしなかったかも知れないけれども悪と知って悪をなした事はない訳で、邪悪だと断じられてはたまらないですよね。

 同じように、100年前の人々が現代で言って「おかしい」常識を持っていたとしても、そしてそれに従って生きていたとしても、彼らはその当時の常識・良識に従って生きていただけで責められる言われはないのです。

 もちろん「この常識はおかしい!」と思ったら活動して広めていって常識を変えるべきなんですが、変えた常識を元に昔の人を叩いてはいけないのです。

 法律だって遡上適用は禁止されているのです。法律で駄目って決める前にやった事は罰せないのが鉄則なんです。同じように常識も常識で駄目って決まる前にやった事は罰せないし、そうであるべきなんですよ。

 これを言い出すとオーストラリアの白人は全部侵略者なので出ていけとか、アメリカだって白人黒人関係なくネイティブアメリカン以外が全て侵略者とその傍系なので出ていけという話に遡上するわけで、そこが目指したい場所ではないわけでしょう?

 常識に従った行動が、その時点での法律に反するのであれば法で裁けばいいですし、そうじゃないけどおかしい、という時には法律を変えていくべきな話なので、逆差別や遡上適用などの「手段を問わない」姿勢は良識の範囲外ですし、不正を正すための不正は許されるのかと言うと許されない(不正でない方法で正せばいいので)ので、良識と常識の範囲内で活動を行うべきなのです。

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如月翔也

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。


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