「使わない」法律を作らせるな

 こんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 随分久しぶりになってしまったので、ちょっと頭を使おうと思いました。
 本来ブログを書くために考えるのは本筋ではないんですが、「そう言えば書いてないな」「そう言えばこういう事に疑問持ってたんだ、調べよ」「あ、そうなんだ、じゃあこうだね」という感じで考えがまとまったのでネタにしようと思います。
 今回のネタは「『使わない』法律を作らせるな」というネタです。

「使わない法律」は独裁者の常套句です

 よく独裁者が「こういう法律を作りますが、これは予防のための法律で国民には適用する事はないでしょう」と言って法律を作ります。ちなみに独裁者がいない日本でも油断するとこう言う言い訳で法律を作ろうとする政治家がいます。

 これ、大問題なんですよ。
 まず、独裁者が言い出して法律を作ったら、確実に秘密警察がそれを使って弾圧を始めます。それを目的に作った法律ですからね。

 じゃあ独裁者じゃなく日本の政治家がそれを言って法律ができた場合どうなるかと言うと、政治家は法律は作れますが、個々の事件に対して法律を適用する・しないに介入することができません(した場合明らかな職権乱用です)。そして、法に照らして捕まえる・訴えるのは警察と検察の判断で、政治家が何を言おうとも明文化された法律がある場合は法に照らして捕まるんですよ。更に言うと裁判に進んだ場合はもう行政を超えて司法に行くので政治家の出番はどこにもありません。
 つまり、「使わない」という言葉に政治家は責任を持てないのです。罰則ありで法を作った場合、粛々と執行されて「使われる」のです。
 なので、そういう政治家は信じてはいけませんし、裏を考えるべきです。

理念法は?

 政治家の唱える「使わない」法律のもう一つとしていわゆる「理念法」があります。
 罰則なし、努力義務だけ課すものです。これはどうかと言うと、一回成立した以上条文に載ります。そして、「見直し」によって罰則が乗ると、上で書いたように「使われる」のです。
 逆に「見直し」によって罰則が乗らないとすると、罰則がない以上守る意味がないんですよ。もちろん大企業などのコンプライアンスを大事にする人たちなら大事にするかもしれませんが、はっきり言って目先の利益と罰則のない法律で後者を選ぶのは真面目なんですが馬鹿です。つまり、意味のない法律を作って「法律を作った!」というアピールをしたいだけか、あるいは「後で罰則を作って実効性のある法律にしてやろう」という腹づもりがあるのです。どちらにせよ放置して良い問題ではありません。

政治家は人気商売なので

 政治家は人気商売なのでどこに媚びを売るかを考えつつ「法律を作りました!」という手土産を作ろうとしたり、あるいは真綿で首を締めるように国民を締め上げようとするので、国民監視と、駄目な政治家は徹底的に選挙で落とすのが大事で、「みなさんには適用しませんから」と言って法律を作る政治家は馬鹿かヒトラーの血筋なので信じてはなりません。歴史に学ばない馬鹿は政治家に向きませんし、ヒトラーはお帰り頂いて良いからです。

 でも、現実にそういう事言ったりやったりする政治家はいますからねぇ……。
 みなさんも気をつけてくださいね。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。