老人福祉に反対する人に対する反論(自分のスタンスを明確化しておきます)

こんにちは、如月翔也(@showya_kiss)です。
 最近ネット界隈で「今の老人は恵まれすぎている!今の老人を犠牲にしてでもこれからの若者・氷河期世代を救うべきだ!」という論説をよく見るので、それについて思う事をちょっと話してみたいと思います。

世間への貢献度について

そもそも僕らは偉そうに老人に物申していますが、今の老人が今までの日本・世界にした貢献に対して、今の僕らがしている日本・世界に対する貢献って全く敵わないんですよ。今の老人って現役時代は大いなる貢献者であり巨人だったわけです。
 その大いなる貢献者に対してまだまだ貢献度の足りない若造が「老人は若者を食い物にしている!むしろ老人が犠牲になるべきだ!」と叫ぶのはまあ控えめに言って無礼ですし、同じだけ貢献してもから口開け、と思う部分が若干ながらあります。

そもそも今叫んでいる人には覚悟が足りない

究極的な話をすると、今叫んでいる人は「今の老人は殺せ!そして俺等を助けろ!」と言っているわけです。これは別に責めません。そういう意見もあるでしょう。
 が、じゃあ貴方がたが老人になった時、次の世代の若者のために大人しく死んでくれるんですか?
 死なないですよね?自分が助かりたくて老人を殺せと叫んでいるんですからいちばん大事なのは自分で、未来の若者のためになんて死ねないですよね?
 言動不一致ですよね?

なぜ片方を殺そうとするのか

国に対して言うべきなのは「俺等を助けろ」であって、「老人を殺せ」は不要なんですよ。
 国が「俺等を助けろ」の方法として「ちょっと老人にも割を食ってもらおう」という判断をしたのであればそれはそれでいいですが、僕らが「あいつらを殺して俺等に金を配れ!」と犠牲者を指定する必要はどこにもないんですよ。
 うらやましい、をズルい、と勘違いしてはいけないですし、勘違いした挙げ句憎悪を募らせて犠牲者に選ぼうとするのは醜悪な行為なので、偉そうに言説垂れ流す前に自分の言っている事の意味を考え直して、考え方の根っこがズレている部分に気づいて下さい

そもそも二択の問題ではない

そもそもの問題として、「老人福祉」と「若者・氷河期世代の救済」は天秤にのっている問題ではないので、僕らが叫ぶべきなのは「犠牲を出すな!」「全員を救え!」なんですよ。それができない国なら滅べばいい。
 全員で協力して不幸を最小化するために国というコミュニティがあるのだから、「全員を救う」選択肢がひねり出せないなら国なんて意味ないんですよ。老人や障害者という弱者が弱いがゆえに死なないといけない国であるのであれば、それは国がなくても同じ結果なので、むしろ物理的な力が強い若者・氷河期世代にとっては国のない汚い金と暴力で成り立つ破綻した国家の方が(身の危険は常にあるとは言え)マシな生活を送れるわけです。
 なので、皆さんは深く考えて「どちらかしか助けられない」と悩んだ末、「じゃあ俺等を助けてくれ」と言っているのかもしれませんが、両方を救えない無能な政治家しかいないのであれば全員ブチ殺して両方救える政治家に席を変わってもらえばいいんですよ。
 日本の病巣である財務省も全員首にしてちゃんとした経済学を修めたリーダーを元に、前例主義でしか動けない役所を変えるべきなんですよ。

色々意見はあると思うんですが

人には色々意見はあると思うんですが、僕は基本的に老人にヘイトが向いているのは「老人は数が多い」=「票田になる」=「なので老人優遇の政策を打ち出す」という自分の当選にしか興味のない政治家が大多数だからだと思っていて、優遇されている老人本体は国の政策で決まったルールに従って扱われているだけなので老人自体は責められるいわれはないと思うんですよね。湿布サブスクにしてもそれが病院から見て最適解になる医療制度の構築の問題であって、貰う権利があって貰っているのだから悪いのは老人ではなく「ルール」でしょう。そしてルールを決めるのは政治なんですよ。
 で、政治で誰かに「死ね」というのはありえないので(人に「死ね」と宣言していいのは裁判所だけです)調整の結果割りを食う人が出るとしても、できるだけ全員を救う政策をちゃんとしてくれる政治家を選ばないといけないんです。
 まあ現状野党はすべて無能なので(全て与党案に反対すればいいと思っている・スキャンダルを攻めればいいと思っている)、それこそ若者が正当を結成して精力的に活動して政権を取ればいいんじゃないかと思います。
 ちなみに僕は特定の政党に肩入れはしていないんですが、国民民主党が比較的マシかな、と思っていたら候補者の選択が最悪で僕の中で評価がガタ落ちしたので、次の選挙はどこに入れるかかなり悩む結果になると思います。

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。